26-23 認知症の人への対応

第26回 問23 Aさん(72歳、男性、要介護2、認知症高齢者の日常生活自立度IIIa)は、妻(63歳)と二人暮らしで、小規模多機能型居宅介護事業所に登録し、週2回の通いサービスと週3回の訪問サービスを利用している。 Aさんは、若い頃より散歩が趣味であったが、最近、散歩に出かけると自宅に戻れなくなることが増え、警察に保護されることがあった。 妻は日中就労(週5日)のため、見守ることができずに困っている。 この時点における計画作成担当者である介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
徘徊感知機器の情報を収集し、Aさんと妻に情報提供を行う。
正しいです。 徘徊感知機器は、いわゆるセンサーのことですね。 情報提供を行い、利用者の安全や家族の安心を確保するのは適切な対応です。 ちなみに、福祉用具貸与の対象になります。
Aさんや妻の同意を得ないで、Aさんの立ち寄りそうな店舗などに、Aさんの写真と妻の携帯電話番号を掲示してもらう。
×同意を得ないで
緊急時以外でこのようなことが認められるわけはありません。
ケアマネ試験で生命に関わる危機的な場面が問題になることはないので、「同意を得ず」という選択肢はすべて間違いです。
Aさんの心身の状況や自宅周辺の環境をアセスメントし、自宅に戻れなかった理由を探る。
正しいです。 安全を確保したら、一番最初にやるべきことです。
通いサービスの利用日以外は外出をしないように、Aさんを説得する。
誤りです。 外出の機会を奪うのは、尊厳の保持や自立支援の原則に反します。
近隣住民等による見守り体制が取れるかどうか民生委員に相談する。
正しいです。 効果的な対応です。
問題自体は選択肢を見るだけで消去法で簡単に解けます。尊厳を無視した対応や自立支援に反する選択肢はすべて間違いです。 この事例については、認知症の中核症状に対する対応が主題です。Aさんは、見当識の障害によって帰り道がわからなくっていると想定されます。中核症状を改善させることはできないため、本人の尊厳を尊重しつつ、安全を確保することが重要です。

第26回 問23
Aさん(72歳、男性、要介護2、認知症高齢者の日常生活自立度IIIa)は、妻(63歳)と二人暮らしで、小規模多機能型居宅介護事業所に登録し、週2回の通いサービスと週3回の訪問サービスを利用している。 Aさんは、若い頃より散歩が趣味であったが、最近、散歩に出かけると自宅に戻れなくなることが増え、警察に保護されることがあった。 妻は日中就労(週5日)のため、見守ることができずに困っている。 この時点における計画作成担当者である介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  • Aさんの心身の状況や自宅周辺の環境をアセスメントし、自宅に戻れなかった理由を探る。
  • 近隣住民等による見守り体制が取れるかどうか民生委員に相談する。
  • 通いサービスの利用日以外は外出をしないように、Aさんを説得する。
  • Aさんや妻の同意を得ないで、Aさんの立ち寄りそうな店舗などに、Aさんの写真と妻の携帯電話番号を掲示してもらう。
  • 徘徊感知機器の情報を収集し、Aさんと妻に情報提供を行う。

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