第27回 問37
次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
後期高齢者に対する健康診査では、フレイル状態のチェックも重要である。
正しいです。
フレイルとは、年をとって体が弱った状態を指します。、健康と要介護の中間に位置する状態です。
身体的・精神的な衰えや社会的な孤立などが重なりやすく、早期発見と予防がとても大切です。そのため、健康診査の場面でもフレイルの有無を確認し、必要に応じた対策をとります。

握力の低下は、サルコペニア(筋肉減弱症)の目安となる。
正しいです。
サルコペニアとは、加齢によって筋肉量や筋力が低下する状態のことをいいます。
フレイルとの違いは、サルコペニアが筋肉の衰えに注目している点です。サルコペニアはフレイルに含まれると考えていいです。
握力の低下は、フレイルの目安でもあります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)を有する高齢者では、禁煙が重要である。
正しいです。
COPDとは、主に喫煙が原因となり呼吸に障害が出る病気です。
高齢者に限らず、治療法の第一歩は禁煙です。
喫煙は、心筋梗塞の危険因子ではない。
誤りです。
喫煙は心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患のリスクを高める大きな要因です。
血管にダメージを与えるからです。
多量の飲酒習慣は、脳卒中のリスクとは無関係である。
誤りです。
”多量の飲酒習慣”が、健康に対してのリスクであることは、一般的な感覚でわかりますよね。
”無関係である”というワードも「関係があるから選択肢になっているんだ」と思いましょう。
第27回 問37
次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
- 喫煙は、心筋梗塞の危険因子ではない。
- 握力の低下は、サルコペニア(筋肉減弱症)の目安となる。
- 多量の飲酒習慣は、脳卒中のリスクとは無関係である。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)を有する高齢者では、禁煙が重要である。
- 後期高齢者に対する健康診査では、フレイル状態のチェックも重要である。