27-24 事例問題 高齢者虐待

第27回 問24 Aさん(80歳、女性、要介護2、認知機能は低下していない)は、長男と二人暮らしで、通所介護を利用している。 その通所介護事業所の職員から、入浴時にAさんの体に直径3cmくらいのあざが数か所あることを見つけ、Aさんが「長男に怒鳴られて、叩かれた」と話していたことについての相談があった。 高齢者虐待防止法を踏まえた介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
一時的なものと考え、しばらく様子を見ることにする。
誤りです。 問題の最後に示されているとおり、虐待の可能性がある事例です。 ・市町村への報告 ・適切な対処 は絶対です。
速やかに市町村に通報する。
正しいです。
虐待の恐れがある事案については市町村への報告が義務付けられています。
これはケアマネージャーに限ったことではなくすべての人に適応されます。
直ちにAさんが長期間養護を受けるために必要となる居室を確保するための措置を決める。
誤りです。
そもそも”措置”を行うのは市町村です。また、まずは状況の把握と本人の意思確認が重要なため、優先すべき対応ではありません。
長男がいない場で、Aさんと今後の介護サービスや対応について話をする機会を設ける。
正しいです。 まずは状況の確認が必要ですが、本人が安心できる環境を整える必要があります。
長男に対し、なぜ怒鳴ったり叩いたりしたのかを厳しく問いただす。
誤りです。
わざわざ、する必要のない”厳しく”という言葉が入っているので間違いとわかりますよね?
加害者に直接対峙することは、被害者の安全確保や今後の関係悪化を招く恐れがあるため、適切な対応とはなりません。
事例問題では、知識も大事ですが、本人の問題(ニーズ)に対して寄り添う行動をとることが大前提です。この問題でも、本人に起こっている問題を把握して的確に対処する必要があります。
虐待の問題に関しては、市町村への報告義務があることは必須の知識です。

第27回 問24
Aさん(80歳、女性、要介護2、認知機能は低下していない)は、長男と二人暮らしで、通所介護を利用している。
その通所介護事業所の職員から、入浴時にAさんの体に直径3cmくらいのあざが数か所あることを見つけ、Aさんが「長男に怒鳴られて、叩かれた」と話していたことについての相談があった。
高齢者虐待防止法を踏まえた介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

  • 長男がいない場で、Aさんと今後の介護サービスや対応について話をする機会を設ける。
  • 直ちにAさんが長期間養護を受けるために必要となる居室を確保するための措置を決める。
  • 速やかに市町村に通報する。
  • 一時的なものと考え、しばらく様子を見ることにする。
  • 長男に対し、なぜ怒鳴ったり叩いたりしたのかを厳しく問いただす。

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