27-48 ソーシャルワーク

第27回 問48 ソーシャルワークの視点から、支援困難事例に関する記述として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
高齢者の家族が支援内容に対して何度も不満を訴えたため、担当の介護支援専門員が地域包括支援センターへ相談する。
正しいです。 地域包括支援センターは、利用者だけでなく支援に関わるケアマネージャーが相談をすることもできます。
独居のクライエントが屋外までごみがあふれている家屋に住んでいるので、直ちに警察へ介入を依頼する。
誤りです。 まずは地域包括支援センターや保健師など、福祉的な支援機関に相談し、本人の生活環境を改善できるよう働きかけるのが優先されます。 ”ただちに警察”というような極端すぎる言動は間違いだと思いましょう。
認知症のために判断能力が著しく低下したクライエントに対して、成年後見制度の利用を検討する。
正しいです。 成年後見制度は、判断能力が低下している人の財産管理をしたり悪質な契約から守る制度です。 本人の財産管理や契約行為を守るために成年後見制度を活用することは適切な対応です。
セルフ・ネグレクトには、配偶者からの身体的虐待が含まれる。
誤りです。 ネグレクトとは、「必要なケアを怠ること」で、虐待のひとつの種類です。つまり、セルフ・ネグレクトとは、自分自身の生活を適切に管理できない状態を指します。
関係する専門職、関係機関、地域住民などがチームを組んでアプローチすることが望ましい。
正しいです。 ”協働”といいます。支援困難事例においては、協働が不可欠といえます。
支援困難事例とは、本人の拒否、家族の無理解、多機関の連携の難しさなどにより、通常の支援が難しいケースを指します。こうしたケースでは、関係機関との連携や、法制度(成年後見制度など)の活用、関係づくりの工夫が求められます。

第27回 問48
ソーシャルワークの視点から、支援困難事例に関する記述として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  • 認知症のために判断能力が著しく低下したクライエントに対して、成年後見制度の利用を検討する。
  • 関係する専門職、関係機関、地域住民などがチームを組んでアプローチすることが望ましい。
  • 独居のクライエントが屋外までごみがあふれている家屋に住んでいるので、直ちに警察へ介入を依頼する。
  • セルフ・ネグレクトには、配偶者からの身体的虐待が含まれる。
  • 高齢者の家族が支援内容に対して何度も不満を訴えたため、担当の介護支援専門員が地域包括支援センターへ相談する。

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