第27回 問28
口腔のケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。
口腔内・口腔周囲を動かすことは、口腔機能の維持・向上に資する。
その通りです。
口腔(口)の機能には、食べることだけでなく、
・発音
・呼吸
・感情表現
なども含まれます。
胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では、口腔のケアは必要ない。
×必要ない。
特に出題されやすい問題です。口から食べなくても口腔ケアは必ず行います。
寝たきりで片麻痺がある人の場合には、誤嚥を防ぐため、麻痺側を下にして口腔のケアを行う。
×麻痺側を下にして
麻痺側を下にすると、誤嚥のリスクが高まります。
基本は上半身を起こした状態で行い、麻痺側に残渣や唾液などが溜まらない様にします。
口腔ケアに限らず介助においては、基本的に健側を下にしますね。

食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使用して流水で洗う。
その通りです。
義歯は、毎食後に外して洗うのが基本です。
高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい。
その通りです。
唾液には殺菌作用があります。口腔ケアには唾液分泌を促す効果もあります。
第27回 問28
口腔のケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。
- 食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使用して流水で洗う。
- 寝たきりで片麻痺がある人の場合には、誤嚥を防ぐため、麻痺側を下にして口腔のケアを行う。
- 口腔内・口腔周囲を動かすことは、口腔機能の維持・向上に資する。
- 胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では、口腔のケアは必要ない。
- 高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい。
・虫歯、歯周病の予防
・唾液分泌を促す
・誤嚥性肺炎の予防
・生活リズムを整える
などの効果があります。
特に、唾液や誤嚥性肺炎に絡めた問題が出やすいです。