27-26 せん妄

第27回 問26 せん妄に関する次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
日常生活における活動性が低下することがある。
その通りです。 せん妄は急激に発症する意識障害で、身体的な活動能力にも影響を与えるため、日常生活の活動性が低下することがあります​
認知症を有する人は、せん妄を起こしやすい。
その通りです。
認知症が進行している人は、脳の機能が低下していて、環境の変化や体調不良などが誘因となってせん妄を発症しやすいです
治療は、誘因にかかわらず薬物治療を最優先とする。
誤りです。 せん妄の治療は、誘因(原因)の特定とその対処が最も重要です。薬物治療はあくまで補助的であり、誘因を取り除くことが優先されます​。また、そもそも薬物の影響が原因であることが多いです。 「~にかかわらず」という意味のない限定は間違いと思いましょう。
せん妄の程度は、時間の経過とともに変化することがある。
その通りです。 せん妄は一過性で、時間の経過とともに症状が変化することがよくあります。症状が改善することもありますが、進行することもあります
夜間にせん妄を起こす高齢者には、日中の睡眠を十分にとらせる。
誤りです。 夜間にせん妄を起こす高齢者には、日中の活動を増やすことが有効です。 どのような状況でも、「日中の睡眠を増やす」ような日中の活動量を減らすような選択肢はバツです。
せん妄とは、簡単に言えば意識が混乱した状態のことです。
認知症とは違い、通常は、原因を取り除くことで一定期間で治まるのが特徴です。

第27回 問26
せん妄に関する次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。

  • せん妄の程度は、時間の経過とともに変化することがある。
  • 日常生活における活動性が低下することがある。
  • 夜間にせん妄を起こす高齢者には、日中の睡眠を十分にとらせる。
  • 認知症を有する人は、せん妄を起こしやすい。
  • 治療は、誘因にかかわらず薬物治療を最優先とする。

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