第26回 問24
Aさん(80歳、女性)は、最近、閉じこもりがちになり、体力が低下してきた。
同居する娘は心配になって市役所に相談し、要支援1の認定を受けた。
地域包括支援センターから委託を受けて、介護支援専門員が訪問したところ、娘は「母にはいつまでも元気でいてもらいたいが特に希望するサービスはない」と言う。
介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
特に希望するサービスがないので、今のところ支援の必要がないと考え、しばらく様子を見るよう娘に伝える。
誤りです。
「閉じこもりがち」「体力低下」など明確な課題を放置するのはあり得ません。
本人のQOLを向上させる支援が求められます。
「しばらく様子をみる」など、積極的に支援しない選択肢が正解になることはないと考えましょう。
指定訪問介護の生活援助を紹介する。
誤りです。
生活援助は、本人ができない家事などを代わりに行うサービスです。
今のAさんに必要なサービスではありません。また、アセスメントが済んでいない段階でサービスを紹介するのも不適切です。
さらに細かく言えば、訪問介護は介護給付のサービスで要介護1~5の人が利用します。
要支援の人が利用するとしたら総合事業の訪問型サービスを利用します。この点でも不適切です。
指定認知症対応型共同生活介護を紹介する。
誤りです。
状況を把握し、支援を考えることが先です。
認知症対応型共同生活は、要介護の人が使える地域密着型サービスです。
さらに、事例には認知症があるとの記載もないため対象とはなりません。
Aさんの社会参加の状況や対人関係を把握する。
正しいです。
初回の訪問での適切なアセスメントです。
地域ケア会議などにおいて生活機能の改善のために必要な支援を検討する。
正しいです。
地域ケア会議では、個別ケースの検討も行います。
第26回 問24
Aさん(80歳、女性)は、最近、閉じこもりがちになり、体力が低下してきた。
同居する娘は心配になって市役所に相談し、要支援1の認定を受けた。
地域包括支援センターから委託を受けて、介護支援専門員が訪問したところ、娘は「母にはいつまでも元気でいてもらいたいが特に希望するサービスはない」と言う。
介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- Aさんの社会参加の状況や対人関係を把握する。
- 指定訪問介護の生活援助を紹介する。
- 地域ケア会議などにおいて生活機能の改善のために必要な支援を検討する。
- 指定認知症対応型共同生活介護を紹介する。
- 特に希望するサービスがないので、今のところ支援の必要がないと考え、しばらく様子を見るよう娘に伝える。
最初にやることは、課題を把握して分析するアセスメントです。