25-23 介護支援専門員の対応

第25回 問23 Aさん(58歳 男性)は、会社の管理職をしていたが、仕事中に突然怒り出すことが多くなり、受診の結果、若年性認知症と診断された。Aさんは、まだ働けるという認識はあったが、退職せざるを得なくなった。夫婦二人暮らしで、妻(55歳)はパートで働いている。Aさんは要介護1の認定を受け、通所介護を週2回利用することとなった。サービス利用開始1か月後に介護支援専門員がAさん夫婦と面談したところ、Aさんは、高齢者ばかりの環境に馴染めないことと、妻のために我慢して通っていることが分かった。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
妻からAさんに我慢して通所介護に通うよう説得してもらう。
誤りです。 利用者本人の意思を無視するのはダメです。
通所介護の場でAさんが役割を実感できるように、通所介護事業所に通所介護計画を再検討してもらう。
正しい対応です。
地域の中でAさんが参加したいと思うような活動や場所を探す。
正しい対応です。
通所介護の利用をやめて、Aさんが一人で自宅で過ごすことを夫婦に勧める。
誤りです。
要介護1の判定が出ているということは、日常生活に支援が必要な状態です。
より良いサービス利用の形を考えるのが利用者のQOLを上げる適切な支援です。
若年性認知症に対応する社会資源開発を地域ケア会議で提案する。
正しいです。 地域ケア会議には、「地域づくり・資源開発機能」があります。新たな支援体制を検討するのは適切な対応です。
若年性認知症は65才未満で発症した認知症のことを指します。高齢者の認知症よりも不安や抑うつを抱えることが多く、比較的進行が早いことが特徴です。

事例問題では、本人の思いが重要です。Aさんの思いは、「高齢者ばかりの環境に馴染めない」「妻のために我慢して通っている」ということです。この思いを無視しないで、本人のQOLを向上させる対応が正解です。

第25回 問23
Aさん(58歳 男性)は、会社の管理職をしていたが、仕事中に突然怒り出すことが多くなり、受診の結果、若年性認知症と診断された。Aさんは、まだ働けるという認識はあったが、退職せざるを得なくなった。夫婦二人暮らしで、妻(55歳)はパートで働いている。Aさんは要介護1の認定を受け、通所介護を週2回利用することとなった。サービス利用開始1か月後に介護支援専門員がAさん夫婦と面談したところ、Aさんは、高齢者ばかりの環境に馴染めないことと、妻のために我慢して通っていることが分かった。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  • 通所介護の利用をやめて、Aさんが一人で自宅で過ごすことを夫婦に勧める。
  • 若年性認知症に対応する社会資源開発を地域ケア会議で提案する。
  • 地域の中でAさんが参加したいと思うような活動や場所を探す。
  • 妻からAさんに我慢して通所介護に通うよう説得してもらう。
  • 通所介護の場でAさんが役割を実感できるように、通所介護事業所に通所介護計画を再検討してもらう。

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