37-28 睡眠障害

第37回 問28 Bさん(76歳、男性)は、この数週間、日中に「眠い」と訴えている。Bさんは毎日15時にコーヒー1杯を飲み、たばこを1本吸い、21時に就寝する。夜間の睡眠状態を数日間観察すると、睡眠中にぴくぴくと下肢が動いていることがたびたびあった。起床後、手足に異常を感じるかをBさんに確認したが、「特にない」とのことだった。 次のうち、Bさんの睡眠障害の原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
ニコチン摂取
最も適切ではありません。 確かにたばこに含まれるニコチンは睡眠の質を低下させる作用がありますが、Bさんは入眠直前ではなく、本数も少ないです。 日中の眠気の原因として最も適切ではないと考えられます。
レム睡眠行動障害
誤りです。 レム睡眠とは、脳が活発に働く浅い睡眠のことです。 レム睡眠行動障害は、夢を見ている間に身体を動かしてしまう障害です。
レストレスレッグス症候群
誤りです。
レストレスレッグス症候群は、むずむず脚症候群とも呼ばれる、睡眠中に足に不快感を感じ足を動かしたくなる状態のことです。

Bさんは、手足に異常を感じていないとあるので、この症状には当てはまらないんですね。
カフェイン摂取
最も適切ではありません。 コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、入眠を妨げる可能性がありますが、”寝付けない”という訴えは読み取れませんね。 たばこと同じく、入眠の直前に大量のカフェインを摂っているわけではないため、大きな影響はないでしょう。
周期性四肢運動障害
これが正解です。 周期性四肢運動障害とは、睡眠中に手や足が自覚なくピクピクと動いてしまい、睡眠の妨げとなる状態です。 自覚がないため夜間の状態の観察が必要になることからも、問題文の状態に合っています。
かなり難しい問題だと思います。 問題文の中に「コーヒー」「タバコ」「足がピクピク動いていた」など、睡眠障害の原因となりそうなキーワードがちりばめられていますね。 「足がピクピクと動く」でレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)と思ってしまいそうですが、後の文で本人が手足に異常を感じないとあります。 このことから、自覚がなく四肢が動く周期性四肢運動障害とわかります。 消去法で選べたでしょうか?

第37回 問28
Bさん(76歳、男性)は、この数週間、日中に「眠い」と訴えている。Bさんは毎日15時にコーヒー1杯を飲み、たばこを1本吸い、21時に就寝する。夜間の睡眠状態を数日間観察すると、睡眠中にぴくぴくと下肢が動いていることがたびたびあった。起床後、手足に異常を感じるかをBさんに確認したが、「特にない」とのことだった。
次のうち、Bさんの睡眠障害の原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ニコチン摂取
  • レム睡眠行動障害
  • レストレスレッグス症候群
  • 周期性四肢運動障害
  • カフェイン摂取

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