37-116 パーキンソン病

第37回 問116 Aさん(70歳、男性)は、妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で、会社員として勤務していたころは、活動的な生活を送っていた。66歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが、内服治療が開始され、症状はあまり気にならなかった。1年前から顔の表情が乏しくなり、歩行開始時に、はじめの一歩が出にくくなった。3か月前からは、歩き始めると方向転換が難しく、急に止まることができないことがある。 Aさんは、今後の生活について相談するために、地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は、介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して、気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは、要介護認定を申請することを勧められ、後日、市役所に行き、要介護認定の申請を行った。 最近、Aさんは急に体の動きが悪くなる時間帯があり、不安を感じた。そこでAさんは、週に2回利用している訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。相談を受けた訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんに、日々の症状の変化とその時間、さらにもう一点をメモして、医師に伝えるようにと助言した。 日々の症状の変化とその時間に加えて、Aさんが医師に伝える内容として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
服薬の時間
これが正解です。 内服から薬の効果が切れるまでの時間を把握でき、症状の日内変動(時間帯によって動きが悪くなる)との関連を医師が評価できます。 これを訪問介護員が判断することはできませんので、服薬の時間という事実を医師に報告することが適切です。
起床の時間
誤りです。 起床時刻自体は生活リズムの参考にはなりますが、症状悪化との関係は薄そうです。優先度は服薬の時間よりも低いです。
食事の時間
誤りです。 優先度は服薬の時間よりも低いです。
排便の時間
誤りです。 便秘はパーキンソン病でよくみられるものの、優先度は服薬の時間よりも低いです。
入浴の時間
誤りです。 優先度は服薬の時間よりも低いです。
主治医に何を伝えるかを問う問題です。難しいように感じますが、医師に伝えるでき医療的な内容という視点で見れば答えはひとつです。 特にパーキンソン病は服薬治療が主体で、内服薬の効果が運動機能障害に現れやすいです。

第37回 問116
Aさん(70歳、男性)は、妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で、会社員として勤務していたころは、活動的な生活を送っていた。66歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが、内服治療が開始され、症状はあまり気にならなかった。1年前から顔の表情が乏しくなり、歩行開始時に、はじめの一歩が出にくくなった。3か月前からは、歩き始めると方向転換が難しく、急に止まることができないことがある。
Aさんは、今後の生活について相談するために、地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は、介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して、気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは、要介護認定を申請することを勧められ、後日、市役所に行き、要介護認定の申請を行った。

最近、Aさんは急に体の動きが悪くなる時間帯があり、不安を感じた。そこでAさんは、週に2回利用している訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。相談を受けた訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんに、日々の症状の変化とその時間、さらにもう一点をメモして、医師に伝えるようにと助言した。
日々の症状の変化とその時間に加えて、Aさんが医師に伝える内容として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。

  • 排便の時間
  • 服薬の時間
  • 入浴の時間
  • 起床の時間
  • 食事の時間

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