37-80 高齢者への配慮

第37回 問80 高齢者に配慮した居室環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
夏は高齢者が発汗してから冷房を使用する。
誤りです。 高齢者は暑さに対する感覚が鈍く、発汗によって体温が調整されにくいため、発汗を待たずに早めに冷房を使う必要があります。 汗をかいている状態で冷やすと不必要に体が冷える可能性もあります。
暖房を使用するときは除湿機を併用する。
誤りです。 暖房を使うと空気が乾燥しやすくなるため、必要に応じて加湿器を併用することが望ましいです。除湿機は逆効果です。
冷房を使用するときは換気を控える。
誤りです。 冷房使用中でも、感染予防や空気の入れ替えのために換気は必要です。特にコロナ禍以降は重要性が増しています。
温度は介護福祉職の感覚で調整する。
誤りです。 介護職を中心に考える選択肢は間違いです。高齢者本人の感覚や健康状態に合わせて行うべきです。
冬はトイレの温度を居室の温度に近づける。
正しいです。 トイレや脱衣所などの温度を居室と近づけることは、ヒートショックの予防になり、安全な生活環境づくりに有効です。
なぜ”配慮”するべきかといえば、高齢者は体温調節機能が低下していて急激な温度変化に対する適応力も弱くなっているからです。急激な温度変化によるヒートショックも起こしやすくなります。 ただ、このような知識がなくても、どの選択肢が一番配慮しているかはわかりますよね?

第37回 問80
高齢者に配慮した居室環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • 暖房を使用するときは除湿機を併用する。
  • 夏は高齢者が発汗してから冷房を使用する。
  • 冬はトイレの温度を居室の温度に近づける。
  • 温度は介護福祉職の感覚で調整する。
  • 冷房を使用するときは換気を控える。

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