37-77 事例問題 言語障害の人とのコミュニケーション

第37回 問77 構音障害のあるBさんは、現在発語訓練を実施中である。ある日、介護福祉職に対して、「おあんで、あつがおごれた」と訴えた。介護福祉職は、Bさんの発語をうまく聞き取れず、「もう一度、言ってください」と伝えた。Bさんは、自身の発語で会話を続けようとしているが、介護福祉職には、その内容を十分に理解することができなかった。このときの、Bさんに対する介護福祉職の判断として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Bさんは言葉の意味の理解に支障があるため、会話の継続は困難である。
誤りです。 構音障害は言葉の意味が理解できないわけではありません。 言葉の意味が理解できない言語障害には、感覚性失語などがあります。
発音が苦手なため、短い言葉でゆっくり話してもらう必要がある。
正しいです。 構音障害とは、発音がうまくできない障害です。 短く簡単な表現で、ゆっくりと話してもらうことで、会話がしやすくなります。本人の発語努力を支援する正しい対応です。
話す意欲があるため、開かれた質問が有効である。
誤りです。 開かれた質問は、自由な答え方が求められるため、発語困難なBさんには負担が大きく、適切ではありません。
発語訓練の効果がみられないため、訓練を中止する必要がある。
誤りです。 発語訓練は言語聴覚士などのリハビリ専門職が行っているはずです。介護職が判断することはあり得ません。
Bさんの言葉が聞き取れないため、会話を中断する必要がある。
誤りです。 聞き取れないからといって会話を中断するのは、本人の意欲をくじくことになります。最後まで理解しようとする姿勢が大切です。
構音障害とは、うまく発音ができない言語障害のひとつです。構音障害だけなら、言葉を理解できないわけではないというのがポイントです。

第37回 問77
構音障害のあるBさんは、現在発語訓練を実施中である。ある日、介護福祉職に対して、「おあんで、あつがおごれた」と訴えた。介護福祉職は、Bさんの発語をうまく聞き取れず、「もう一度、言ってください」と伝えた。Bさんは、自身の発語で会話を続けようとしているが、介護福祉職には、その内容を十分に理解することができなかった。このときの、Bさんに対する介護福祉職の判断として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • 話す意欲があるため、開かれた質問が有効である。
  • 発語訓練の効果がみられないため、訓練を中止する必要がある。
  • 発音が苦手なため、短い言葉でゆっくり話してもらう必要がある。
  • Bさんの言葉が聞き取れないため、会話を中断する必要がある。
  • Bさんは言葉の意味の理解に支障があるため、会話の継続は困難である。

≪PR≫