37-46 認知症の人へのかかわり方

第37回 問46 次の記述のうち、回想法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
肩や背中から優しくゆっくりと触れる。
誤りです。 これはスキンシップやタッチングといわれる手法です。場合によっては安心感を与えることができますが回想法ではありません。
共感を通して、認知症(dementia)の人が体験している現実を受け入れる。
誤りです。 これは「バリテーション療法」と呼ばれる方法です。認知症のひとの感情や言動をそのまま受け止め、受容的なかかわりをします。
見当識を高めるために、時間や場所、現在の状況を説明する。
誤りです。 これはリアリティ・オリエンテーション(LO・見当識訓練)の説明です。 よく出るので覚えておきましょう。
昔の写真や音楽を活用して、記憶を活性化する。
正しいです。 昔の写真や音楽、道具などを使って、その人の思い出に働きかけることで、楽しい気持ちになったり、自信を取り戻したりする効果があります。
残存能力を活用し、共同作業を通して仲間をつくる。
誤りです。 これは自立支援や、ストレングスに着目した考え方です。回想法ではありません。
回想法(かいそうほう)は、昔のことを思い出すことで心を落ち着けたり、記憶をよみがえらせたりする方法です。

問題の選択肢は、認知症の人への対応手法について書かれています。特にリアリティ・オリエンテーションはよく出るので併せて覚えておきましょう。

第37回 問46
次の記述のうち、回想法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • 昔の写真や音楽を活用して、記憶を活性化する。
  • 見当識を高めるために、時間や場所、現在の状況を説明する。
  • 共感を通して、認知症(dementia)の人が体験している現実を受け入れる。
  • 肩や背中から優しくゆっくりと触れる。
  • 残存能力を活用し、共同作業を通して仲間をつくる。

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