37-42 アルツハイマー型認知症

第37回 問42 次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。
正しいです。 アルツハイマー型認知症の初期症状は、記憶力の低下から始まることが多いです。 特に近時記憶の障害はアルツハイマー型認知症の初期にもっともよく見られる症状です。
特徴的な症状として幻視がある。
誤りです。 幻視を特徴とするのは、レビー小体型認知症です。アルツハイマー型には一般的ではありません。
脳にアミロイドβが沈着し始めると、すぐに発症する。
誤りです。 アミロイドβは、アルツハイマー型の原因とされるたんぱく質の一種です。 アミロイドβが脳にたまることで発症する言われていますが、すぐに発症するわけではないようです。
歩行障害が多く現れるのは、初期の段階である。
誤りです。 アルツハイマー型認知症では歩行障害は後期に見られることが多く、初期ではあまり目立ちません。 歩行障害が見られるのは、脳血管性認知症です。
嚥下障害が多く現れるのは、初期の段階である。
誤りです。 嚥下障害は症状が進行するとみられるようになります。 初期に起こるのは記憶障害です。
アルツハイマー型認知症は最も数が多い認知症といわれています。

記憶障害を中心に、見当識障害、判断力の低下などの典型的な症状がみられることが多いです。
通常、もの忘れから始まり、緩やかに発症して、徐々に進行します。

第37回 問42
次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

  • 近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。
  • 歩行障害が多く現れるのは、初期の段階である。
  • 特徴的な症状として幻視がある。
  • 脳にアミロイドβが沈着し始めると、すぐに発症する。
  • 嚥下障害が多く現れるのは、初期の段階である。

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