37-90　事例問題　食事の介護

第37回問90 Ａさん（75歳、男性）は、１年前に前頭側頭型認知症（frontotemporal dementia）と診断され、現在は、認知症対応型共同生活介護（認知症高齢者グループホーム）に入居している。若い頃から食べることが好きである。現在、咀嚼や嚥下機能の低下はなく、スプーンを使い、自分で食べている。最近、飲み込む前に次々と食べ物を口に入れることが増えた。次の記述のうち、Ａさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを１つ選びなさい。

取っ手つきのコップを準備する。

誤りです。この事例の問題を解決する方法とは違います。

食器に少量ずつ盛りつけて提供する。

正しいです。 ”早食い”してしまうという問題を解決する方法です。小分けにすることで一度に口に入れる量を抑え、過剰摂取や窒息リスクを軽減します。

すべての料理をテーブルの上に並べる。

誤りです。衝動的に食べ過ぎる原因となります。

大きなスプーンに変更する。

誤りです。食べる量をコントロールするには小さめのスプーンが適しています。

手で持って食べられる物を準備する。

誤りです。この事例では早食いを助長して不適切です。

選択肢を見るだけではわからない問題なので、事例のAさんの問題を適切に把握しましょう。 Aさんの問題は、「最近、飲み込む前に次々と食べ物を口に入れることが増えた。」ということですね。安全に食べ続けられるよう、介護福祉職は食べる量やペースをコントロールする援助を行います。

第37回問90
Ａさん（75歳、男性）は、１年前に前頭側頭型認知症（frontotemporal dementia）と診断され、現在は、認知症対応型共同生活介護（認知症高齢者グループホーム）に入居している。若い頃から食べることが好きである。現在、咀嚼や嚥下機能の低下はなく、スプーンを使い、自分で食べている。最近、飲み込む前に次々と食べ物を口に入れることが増えた。
次の記述のうち、Ａさんの現在の状態に合わせた食事の介護として、最も適切なものを１つ選びなさい。