37-41 せん妄

第37回 問41 認知症(dementia)の高齢者にみられる,せん妄に関する記述として,適切なものを1つ選びなさい。
覚醒レベルが重度に低下した状態である。
誤りです。 ”覚醒レベルが重度に低下した状態”とは、いわゆる昏睡のような状態ですね。 せん妄は、注意力の障害や混乱でぼんやりしているイメージで、昏睡のような状態ではありません。
症状の変動が少ないことが特徴である。
誤りです。 せん妄の症状は時間帯によって変動するのが特徴です。これを日内変動といいます。
夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。
誤りです。 逆ですね。せん妄は夜間に悪化しやすいです。
認知機能障害がみられることはまれである。
誤りです。 せん妄では注意障害や記憶障害などの認知機能障害がよく見られます。
関与する因子を特定することが重要である。
正しいです。 せん妄は、薬剤の影響や環境の変化など原因が明確なことが多いです。 原因を特定して取り除けば症状が改善する可能性があります。
せん妄とは、一時的に意識障害や認知機能の低下が起こっている状態。 認知症との大きな違いは、せん妄は原因を特定して取り除くと症状が改善する可能性があることです。

第37回 問41
認知症(dementia)の高齢者にみられる,せん妄に関する記述として,適切なものを1つ選びなさい。

  • 認知機能障害がみられることはまれである。
  • 覚醒レベルが重度に低下した状態である。
  • 症状の変動が少ないことが特徴である。
  • 関与する因子を特定することが重要である。
  • 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。

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