第37回 問38
次のうち、老年症候群に直接関わる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。
高血圧症 (hypertension)
最も適切とはいえません。
慢性的に血圧が高い状態をいいます。
どちらかといえば、生活習慣病にかかわりが深い病気です。
糖尿病 (diabetes mellitus)
最も適切とはいえません。
糖尿病は血糖値が異常に高くなり、全身に様々な症状が出てしまう病気です。
生活習慣病にかかわりが深い病気です。
骨粗鬆症 (osteoporosis)
これが最も適切です。
骨粗鬆症は、簡単にいえば骨がもろくなる病気です。
加齢とともに発症しやすく、筋肉量が落ちて転倒しやすい高齢者では骨折のリスクも上がります。
特に女性が発症しやすいといわれています。
心筋梗塞 (myocardial infarction)
最も適切とはいえません。
心臓の動脈が詰まって血の流れが止まり、心臓を動かす筋肉である心筋の一部が死んでしまうのが心筋梗塞です。
高血圧が原因となったりするので、どちらかといえば、生活習慣病にかかわりが深い病気です。
脂質異常症 (dyslipidemia)
最も適切とはいえません。
脂質異常症は、血液の中のコレステロールなどの脂質が通常よりも多い状態を指します。
生活習慣病にかかわりが深い病気です。
糖尿病と同じく、血管にダメージを与えるため、心筋梗塞などの合併症が怖い病気です。
第37回 問38
次のうち、老年症候群に直接関わる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 心筋梗塞 (myocardial infarction)
- 骨粗鬆症 (osteoporosis)
- 高血圧症 (hypertension)
- 糖尿病 (diabetes mellitus)
- 脂質異常症 (dyslipidemia)
具体的には、
・認知機能の低下
・筋肉量の低下
・骨がもろくなる
・息切れを起こす
などがあります。
正解の選択肢以外は、いわゆる生活習慣病にかかわりが深い病気ですね。これも高齢者が気を付けなければいけない病気には違いありません。