37-25 自律神経

第37回 問25 次のうち、高齢者が嗜好や温度覚の低下によって高温浴を希望した場合に、説明すべき高温浴の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
血圧の上昇
正しいです。 高温のお湯(42℃以上)では、交感神経が働きます。 体は活動モードになるので、 ・血圧の上昇 ・脈拍の増加 ・エネルギーの消費を増やす(消化機能は休む)
腸蠕動の促進
×促進 〇抑制 腸蠕動(ちょうぜんどう)とは、腸の壁が動いて消化や排泄を促すことです。 適温のお風呂(38~41℃くらい)だと、副交感神経が働いて消化を促します。 高温のお湯だと、交感神経が働いて腸蠕動は抑えられます。
腎機能の促進
×促進 〇抑制 腎臓は血液中の老廃物から尿をつくり血をキレイしたりします。 この機能は、適温のお湯につかりリラックスしているときに、副交感神経の働きによって促されます。
副交感神経の亢進
×亢進 〇抑制 副交感神経は、自律神経のひとつで、体をリラックスモードにする働きがあります。 亢進(こうしん)とは、活発になるという意味ですね。 高温のお湯は体を興奮させる方向に働くため、亢進が起こるのは交感神経のほうです。 高齢者に自律神経の話をしても伝わらないこともあるので、その点でも適切とは思いませんね。
心機能の抑制
×抑制 熱いお湯では交感神経の効果で心臓の機能も活発になります。 その結果、血圧や脈拍が上昇します。心疾患や高血圧症のある人は注意が必要です。
わざわざ難しい表現をしていますが、「熱いお風呂による影響で正しいものはどれ?」と聞いています。 聞きたいことは、高温のお湯につかることで、交感神経と副交感神経のどちらが働いて、どのような作用がありますか?ということですね。 適温(38~41℃):副交感神経が働く(リラックスモード) 高温(42℃~):交感神経が働く(活動モード)

第37回 問25
次のうち、高齢者が嗜好や温度覚の低下によって高温浴を希望した場合に、説明すべき高温浴の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

Question Image
  • 腎機能の促進
  • 心機能の抑制
  • 副交感神経の亢進
  • 血圧の上昇
  • 腸蠕動の促進

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