37-120 疾患の症状

第37回 問120 Dさん(男性、障害支援区分4)は、ベッカー型筋ジストロフィー(Becker muscular dystrophy)である。自宅で家族と生活をしている。Dさんは、食事は自立しているが、排泄(はいせつ)、入浴に介護が必要である。歩行はできず、移動は電動車いすを使用している。絵を描くことが趣味であり、日中は創作活動に取り組んでいる。 これまでDさんは自宅で家族の介護を受けながら生活してきたが、Dさんの身体機能の低下に伴い、家族の介護負担が増えたため、居宅介護を利用することになった。 Dさんの疾患で生じる病態として、適切なものを1つ選びなさい。
筋線維の変性
正しいです。 筋ジストロフィーといえば、筋繊維の変性です。 筋肉が壊れやすくなり全身の筋力が徐々に低下します。歩行などの大きな筋肉を使う動きから障害を受けます。嚥下機能や呼吸機能の低下を起こすこともあります。
運動神経の変性
誤りです。 運動神経の変性を起こす病気として代表的なものは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)です。 ALSは、筋力が低下していき身体を動かすことが難しくなる難病です。
網膜の変性
誤りです。 網膜は、目の組織のひとつです。筋ジストロフィーとの関連は薄いです。
自己免疫の低下
誤りです。 自己免疫とは、簡単に言えば自分の体の中で病気をやっつける能力です。 筋ジストロフィーとの関連は薄いです。
脳細胞の変性
誤りです。 脳細胞は筋ジストロフィーという病気との直接の関係はないです。 脳細胞の変性を起こす病気には、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病があります。
筋ジストロフィーという病気が、どのような病気かを問う問題です。 筋ジストロフィーは、筋肉が壊れやすくなり全身の筋力が徐々に低下する病気の総称です。国が定める「指定難病」のひとつです。 変性とは、性質が変わって障害を起こすという意味ですね。 少し難しい内容です。

第37回 問120
Dさん(男性、障害支援区分4)は、ベッカー型筋ジストロフィー(Becker muscular dystrophy)である。自宅で家族と生活をしている。Dさんは、食事は自立しているが、排泄(はいせつ)、入浴に介護が必要である。歩行はできず、移動は電動車いすを使用している。絵を描くことが趣味であり、日中は創作活動に取り組んでいる。
これまでDさんは自宅で家族の介護を受けながら生活してきたが、Dさんの身体機能の低下に伴い、家族の介護負担が増えたため、居宅介護を利用することになった。

Dさんの疾患で生じる病態として、適切なものを1つ選びなさい。

  • 網膜の変性
  • 運動神経の変性
  • 脳細胞の変性
  • 自己免疫の低下
  • 筋線維の変性

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